民俗芸能交流サロン「和知太鼓 × 京都鬼剣舞」

民俗芸能交流サロン「和知太鼓 × 京都鬼剣舞」が京都芸術センターにて開催。

鬼剣舞は岩手県に10年通って習得したというもの。

 

しかし1000年の歴史を考えると、遠く離れた京都に巻物を渡して良いのかどうかと現地では葛藤があったそう。
「むっちゃん(京都のリーダー)のことは好きだけど、でも伝統を繋いできたご先祖に申し訳ない」「いや、巻物がなくても鬼剣舞が好きなだけだから」と丁重にお断りするも、
「せっかく教えたのだから、繋いでいかなければ意味がない」ともめに揉めたのだとか。
最終的に「岩手でもし将来、継げなくなったときに京都に伝統が残ったらいいのではないか」という話になったそうです。

一人前になったのだからと名前も「岩手伝京都鬼剣舞」から「京都鬼剣舞」にしたらどうかというお話しが聞けたのも鬼剣舞を深く知る機会になりました。
また京都という名前ですが近畿各地のメンバーで構成されているというのも面白い。
遠くからやってきて練習を重ねているというお話しや、毎年、岩手に通ってスキルアップを重ねているという踊りからも「好き!」という熱意が伝わってきます。

以前、撮影した記録を見返してみると
鬼剣舞さんは「都ライト」
和知太鼓さんは「京のかがやき」
司会をしている京都郷土芸能「活性化してやろう」会の浅野さんは嵯峨大念仏狂言の狂言師で、
千本ゑんま堂大念佛狂言とのコラボの時の写真がありました。懐かしい。

今回のご縁や深く知る機会をえて、またお祭りに行くのが楽しみになりました。

内容
オープニング:京都鬼剣舞 演目「刀剣舞の狂い」
第一部:トーク「大江山伝説から紐解く和知太鼓と京都の民俗芸能
講師:浅野高行(京都郷土芸能「活性化してやろう」会 会長)

第二部:クロストーク
①郷土芸能を興すとは
伊東睦子(京都鬼剣舞 庭元)
藤本吉利(和知太鼓 名誉会員)

②繋ぐ=継承する。将来へのビジョン
杉野達也・末永伸一郎(京都鬼剣舞)
野間里沙・中道雅揮(和知太鼓)

実演と体験:
太鼓 太鼓の実演〜太鼓体験(和知太鼓保存会)
演目 「三番庭」他(京都鬼剣舞)

<問合せ先>
京都郷土芸能「活性化してやろう」会
電話 075-462-3414
メール khono@iris.eonet.ne.jp
受付時間 月〜金曜日 10:00-17:00

主催 京都郷土芸能「活性化してやろう」会
共催 伝統芸能アーカイブ&リサーチオフィス
(京都市、公益財団法人京都市芸術文化協会)
協力 京都鬼剣舞和知太鼓保存会新阿弥

令和6年度 文化庁文化芸術振興費補助金(地域文化財活用推進事業)の補助を受けて実施。

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