立本寺(りゅうほんじ)は安産子育ての鬼子母神が本尊のお寺。
本尊は秘仏ですが、毎月八日に鬼子母神堂にてご開帳されます。
看板にある「北野の子安鬼子母神さま 安産守護日審上人 幽霊飴伝説の寺」の「幽霊飴」という不思議な伝説がこのお寺には残っています。
「日審上人と幽霊子育飴
立本寺第二十世貫首霊鷲院日審上人(1599~1666)は慶長四年京都でお生まれになり、生涯に説法二万余座、受法者九万余人、曼荼羅十万余福といわれ、まことに「説法人中最為第一人」の人でありました。上人は弟子に語られた「伝道の要はただ信力にあり、汝の名を求むる勿れ、汝の利を求むる勿れ、ただ平等の慈を学び、つとめて怠らざれ」の言葉のとおり弘経の三軌を実践されました。上人のお木像は、刹堂の右脇に祀られ、安産守護の日審さまとして、今もなお多くの信者をもっておられます。上人を壺日審さまというのは、上人の書き判が壺の形によく似ているからです。
ところが、いつの頃からか、この壺がもとになって、日審上人はは立本寺の墓の壺の中で生まれて、母の幽霊が、飴で育てた人だという伝説が生まれたのであります。
子育て飴の伝説は、子を思う母の愛情を物語にしたものですが、母にたいへん孝養をつくされた日審上人には、まことに不思議な因縁でもあります。」
写真:「幽霊子育飴」は立本寺の寺務所と「みなとや幽霊子育飴本舗」で購入可能
オマツリジャパンで「「ゲゲゲの鬼太郎」のモデルになった伝説!幽霊が買いに来た飴を食べてみた!」という記事を書いたのですが、そこで取材してみたところ、東山にある幽霊飴の販売元のお店では少しお話しが違います。
写真:幽霊子育飴をモデルを使ってイメージ撮影してみました
みなとや幽霊子育飴本舗に伝わる話では清水寺周辺の鳥葬地「鳥辺野」に幽霊が消えて行き、墓場で赤ちゃんが見つかり、8歳まで飴屋で育てられ、その後、立本寺で高僧になったとあります。
飴はどちらも同じお店の品物ですが、立本寺の飴の由緒書きはいつの頃からか「日審上人はは立本寺の墓の壺の中で生まれて、母の幽霊が、飴で育てた」と書いてあります。
全国にもこのような子育飴のお話しがあるようです。
例えば…。
福島県伊達市霊山町 毎年4月13日に祭礼、伊達市柱田「飴買い幽霊」、伊達市保原町 東光寺 四十九院朝日前姫、Engish
静岡県 扇屋、小泉屋
島根県松江市 大雄寺
長崎県長崎市 光源寺「産女の幽霊」
福岡県福岡市 安国寺「飴買い幽霊」
一説には中国の怪談「餅を買う女」がベースになっているともいわれています。
日本では小泉八雲の「飴を買う女」というお話にもなっています。
またこうした幽霊に飴で育てられたというお話しは民話や落語になり、落語のオチでは「高台寺(こをだいじ)」で高僧になったというものもあります。
その中でも、京都だけは女がお金を入れたという銭箱が残っていたり、飴屋で育てられたという痕跡が残っています。
そして「幽霊子育飴」は「ゲゲゲの鬼太郎」の構想の元になったといわれている飴です。
母の愛情たっぷりの子育飴を一度、ご賞味あれ。
↓ 夏の様子 ↓
Ryuhonji 立本寺・怎么走・行き方・Access
交通:bus「千本中立売/北野天満宮前/上七軒/大将軍」下車 Free Ticket(一日乗車券)
住所:京都市上京区七本松通仁和寺街道上る一番町107 map
TEL:075-461-6516
拝観時間:9:00~16:30
URL:八本山を巡る 京都風光
拝観料:境内無料 庭園拝観600円(要予約・茶菓付)
年間行事:1月1日0時 元旦、1月大寒の入りより午後6時半 寒修行、4月8日13時 釈尊後降誕花まつり 鬼子母尊神 千団子会、8月24日9時(きゃくでん)宝物虫干展観 13時 お盆せがき(本堂)、12月8日13時 日蓮聖人お会式 先師報恩会
4月1日から6時・11月から6時半 朝参り会(本堂・鬼子母神堂・妙見堂)
毎月8日14時から鬼子母神尊月例祭
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