旅順 白玉山塔

黒石礁の大きなバス停から行き先別になっている售票処で7元を支払い
すぐ隣の出発ロビーから1時間ほどで旅順に到着。

たくさんの観光とタクシーの客引きがいるなか、
少し坂をくだると右側に大きな看板が「白玉山景区」と書いてある。

その道に入り、舗装された山道を歩いていると
観光バスや車に何度か抜かれたり、
近所の人や犬の散歩中の老夫婦が山からおりてくる姿を見かけたりした。

くねくねとした一本道を15分ほど登ったところで山がぱっと開け、
旅順市内を一望できるカーブにさしかかった。

車ではこうはいかない。
11番バス(中国語で足で歩くの意味)で来たおかげ!と思いながら街を眺める。

「白玉山景区」チケット売り場で38元の入場料を支払い
一番最初に目にしたのは「旅順海軍兵器館」。

あまり兵器に興味がないのと
旅順は最近まで外国人禁止区域だったことと
歴史的な問題もあり、軍事施設が今でも多く、
トラブルのもとになる可能性があるので今回はパス。

(でも行きたい!という方は旅行会社を通すか
中国人の振りができるほど話すのが上手な方はどうぞ)

隣にある売店では、
大砲やピストルの弾などのお土産がいっぱいある中、
3元の旅順の地図、
「旅順口 史記」「大連 导游」を15元ずつくらいで購入。

ここまで上がってきたなーと思いながら塔を眺め、写真をぱちり。

別途10元を支払うと塔の中も見られるようになっていた。

上っていく間に下ってきたのは2人。

ほぼ貸切状態で上っていくが、ふと「老朽化しているな」と思ったとたん、足がすくむ。

もし階段が抜けたら…と内側の鉄柵がある側を手すりを握りながら上る。
壁際には手すりがなく、コンクリの壁にはいたずら書きや文字を彫ったあとがずっと続く。

やっと頂上…。
もう二度と上までは上がらないだろうな…。

まぶしい光が天国への階段のように見える。

高さ66.8m、1907年6月竣工、1909年11月建設完了。
日本軍がつけた当時の名前は「表忠塔」。
1986年に旅順政府が「白玉山塔」と改名。

360度、旅順市内を一望できるので当時はよい見張り台だったのだろうな、と思う。

鉄道の旅順駅や軍港も見える。

反対側はバスで通ってきたにぎやかな市内や
整備された公園、林立した高層ビルなどが見える。

誰もいない1人きりの塔を降りることにすると
上ってきたときはまだいいが、
下がるとなると階段の幅が狭く急でまた怖い。

塔の下にある無料の奇石館を見て、片道15元のゴンドラに乗った。

地図によると徒歩で山を降りると「古砲」が見られるようです。


2009年撮影

<旅順 白玉山塔への行き方・アクセス>
交通:大連駅前か黒石礁のバス停から旅順行きバスに乗車。
終点「旅順」下車(7元)
バス停から少し坂をくだり、大きな「白玉山景区」の看板を右折し
山道を徒歩約20分
電話場号:8662-1445
開園時間:7-17時
入場料:38元(別途・塔10元、ゴンドラ15元)

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